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音の魔術師

ピンクフロイドもまたイギリスのロックバンドで、その音の世界は、いわば無限に近い広がりと言っても過言ではないだろう。デイブ・ギルモアの咽び泣くような、言葉に書き表せないようなギターアンプからの驚愕の音世界。あの音に陶酔した人も数多い筈だ。1973年の作品『狂気』はそのアルバム名からして難解のように思えるが決して難解ではない作品だ。聞き込んでいる内に現実世界そのものを表現した音構成に気づくに違いない。『音の魔術師』と呼ばれる彼らだが現実を直視していたのだろう。空想ではない現実世界の厳しさを表現している。詩の内容も絶望的な表現が多いが『なるほど』と納得できるだろう。音楽業界史に残る傑作品と位置付けて絶賛する人が多い。(太郎)