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江戸商人(shopkeeper)

 何か同じような事、書いたかなぁ~?記憶に、とぼしい。自分で録画したビデオテープを見直してみた。年代は1700年代の江戸の話。何度となく大火災に見舞われ、廃墟同然になり、何もかも焼き尽くされた江戸、東京と言う街、ほとんど確かな記録も残っていない中で、その事実を解き明かし1本の報告的番組に仕立てた手法は見事。1700年代、人口は約100万人だったと言う。武家50万人、町人50万人の人口構成だったとの事だが非生産人口の武家は消費するだけの人間で何も生み出す事はない。一方で農民、職人はモノを生み出す。商人はモノの仕入れ販売その他を手掛ける、『あきんど』だ。現在でも操業300年の歴史を持つ店があると言う。脈々とその『のれん』を守り社会貢献をしている事に尽きる。時代の要請がなければ続くものではないと言う事は明白だ。番組を見て行くと武家との癒着も見えるが、それはそれで当時の法律には抵触してはいないのだろうから合法的ではなかったのか?現在では贈賄、収賄は逮捕状が出て実名報道になり不名誉な犯罪で社会非難を浴びる事となる。しかし、当時の江戸は武家の消費なくしては経済が回らなかったと言う。現在の疫病まん延で我々消費者が『飲むな!出掛けるな!あれもするな!これもするな!』とは裏腹に、とにもかくにも武家に消費してもらわないと経済が立ち行かないし江戸町民の死活問題だとの見方で調度良い社会構成のようだった。その後、江戸社会も物価高騰、浅間山の大噴火により飢饉が発生。『打ちこわし』などの暴動も起きる。このあたりは学校で教わった通りだ。それにしても他国との貿易もソコソコ、100万人の人間がほぼ自給自足の生活で世界屈指の大都市だったとは驚く以外に言葉はない。(太郎)