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令和3年、絹の旅

 また、表題は何かパクったなぁ、と言われても仕方のないことだが『2001年宇宙の旅』の追憶ではない、自然素材の話だ。絹糸は子供の頃、養蚕の現場を自宅で見ていた記憶はある。現在国営放送で放映中の時代劇ドラマのようだった。当時は農協経由で最終的にはアメリカなどにも輸出されるとの事を親から聞いた事はある。絹は天然素材そのもので、その起源こそ勉強不足で知らないが、当時のアメリカ社会では、女性が素足をきれいに見せる為のストッキングだったという。後に化学繊維が開発され現在に至っているのだろう。コストと品質そして耐久性の観点からやがて市場から消え去って行くモノは多岐に渡る。しかし延々と末永く、その素材から布を織り、製品として市場に送り出している現場をテレビ番組により見る事が出来たし、またその素材を使いこなし、生きる糧として、また観る者の心の感動を歓喜させる職業がある事も事実だ。日本の伝統産業として日本の伝統芸能の脇役として、その素材は活躍している。(太郎)