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100円の映像記録

新緑の小高い山々を見ながらクルマを走らせ自然の空気を吸い込み景色を堪能した。寄り道と休息でホームセンターの片隅にDVD販売所を見て100円のDVDを買い込み、帰宅後観賞してみた。1948年、1950年、1953年のアメリカ映画だ。日本題名は『タイタニックの最後』『ウィンチェスター銃73』『赤い河』これがまた新鮮な感覚と物語りの素直さで自分の体に染み入る映像作品で娯楽作品としては心に残る。赤い河はジョン・ウエイン主演で西部劇だ。当時の撮影技術としてはCGなどあろう筈もなく、何百頭もの牛を実際に移動させて撮影したのだそうだ。命がけの映画撮影の仕事だ。その物語りの中から読み取れて来るものは食料としての牛肉の存在と産業だ。大消費地まで牛を歩かせて運び一頭20ドルで約9000頭を商社に買い取らせる様は現在で言う所のビジネスだ。1800年代半ばのアメリカと言えども交通機関などは発展しておらず蒸気機関車が走る鉄道がようやく整備され始めている時代背景を見ると更に作品の味わい深い所がうかがえる。肉牛→鉄道で運ぶ→消費者への順路で経済が回転する構図が読める。生産者や商社は更に発展して、さまざまな産業が旺盛を極め超大国になったのか?1800年代半ばと言えば日本国は明治維新の年代だが、アメリカ合衆国と言えども馬にまたがり、馬車を走らせ、日々の暮らしぶりは便利とは言えない時代背景があった。その物語りを観賞すると単純明解で洋の東西を問わず人間そのものが見えてくる(太郎)