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ドイツ連邦共和国の中の小さい町

自分が普段乗り回しているクルマの生まれ故郷を少し調べてみた。レゲンスブルグのBMWの工場でラインアウトした1台だ。今では従業員9000人の工場だそうだ。車体番号からおおよその事柄が読み取れる事になっている。生まれてから12年が経過している。人間で言えば少年少女だが機械と電子装置の塊なので、メンテナンスを怠ると故障して動かなくなる事も考えられる。人間で言う所の神経組織はシリコンチップや電線で繋がれ、心臓部分のエンジンの内部には100%化学合成の潤滑油が注入されていて時速200kmで走る事も可能だ。動物のチーターや、サラブレッドの競走馬も、走る速さでは、かなわない。ドイツの人口は8062万人、日本より少ないなぁ~。昔、昔、そのむかし、西暦100年の頃、レーゲンスブルグ(regensburg)は大ローマ帝国の支配下にあったと言う。文字そのものを見る限りではレゲンスブルグと日本語流に読みたくなるが、どんな風に発音するんだろう?とにかくそこで組み立てられて船に積み込んで9179km以上も長旅をして日本で販売されたクルマだ。ドイツ本国から貨車に載せられ船積みされ、トラックに載せられ・・・・。その道のりは1ヶ月は掛ったであろう。プロポーションは世界の自動車評論家が絶賛する程のスタイル抜群の持ち主。いやぁ~、恐れ入りました。とばかり喜んでもいられない。零式艦上戦闘機、通称、ゼロ戦に弱点があったように、この手のクルマにも数々の弱点が・・・・・・。とめど無い、なぶり書きをしてしまったが、322万台あまりの同じ兄弟姉妹が、まだ世界のあらゆる地域で生きているだろう。そう思うと、我々人間のある種の欲望と満足感を満たす為の道具として、その存在価値を高める事のできる自動車なんだろうか。(太郎)