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酒場(bar)

 自分が生まれても居ない時代に製作された白黒映画を観て絶賛してはいるがコトバを選びながらその優越性のようなモノを表現してみようか、果たして出来るかいなか?主演は、あのヘンリー・フォンダ、そして監督はジョン・フォード。現代から見ても、その物語り展開は決して古いとは思わない。夜は電気がないのでランプの灯りで男たちは酒を飲み交遊する場面はおなじみだが恋や利害関係を絡めての物語り展開は見事だ。電気電線はまだ普及していないし電球もまだ発明されていなかった時代の設定のようだ。しかし、電報電信の普及、そして手紙の配達は重要で既に馬車にはU.S.MAILと刻まれ、馬車の運行組織も〇〇〇〇LINEの表示がある。物流と情報これは、どの時代でも欠かせない事が理解できる。で、その物語りのヘンリー・フォンダの役柄だが4人の兄弟の長男で多数の牛を引き連れ消費地へ運ぶ真っ最中だが事件が起きてしまった。その悪役側はクラントン一味、ここまで聞けば、『あぁ~、あの映画ね!』と分かる人が多数いるかも?・・・。自分が子供の頃も西部劇はTV放映があったものの『なんで、あんなに牛が多数いるのか?とか、なんで男たちは酒場で暴れるのか?、なぜ、撃ち合いが始まるのか?』とかは理解出来なかったが、ようやく、その世界の背景を理解し、社会構造を分析すれば、おのずと楽しみも増えるし想像するのも楽しい。物流と交易は経済を回す為には欠かせない経済活動で、その西部劇の中でもキチンと描写されている事の巧さも楽しめる。牛、1頭5ドルとか15ドルとかのセリフと共に商売を目指し牛の生産と移動販売が続く荒野の町の一角で熾烈な劇が展開していた。(太郎)