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industrial product

 これはもう、消費者にとっては『楽しい!』『うれしい!』『欲しい!』の三原則にしたいほどの、その自動車製造技術の中身を見てみよう。ドイツ製乗用車に『質実剛健』の言葉を与えるとしたならば日本製乗用車に一体どのような言葉を当てはめたら良いのだろう。アメリカ人は『圧倒的にサイズが小さいクルマ!』と言う。かつて零式艦上戦闘機の弱点をアメリカの航空機解析所属機関に見破られ、空中格闘戦で撃破され、二度と再びその優位性は失われ、戦況の激化と共に粉砕された日本の航空技術は平和産業へと移行した。クルマにおける美術工芸品(artistic handicrafts)のような全体としての品質、それは航空母艦から発艦し太平洋上の空に舞い、時速500kmで自由自在に飛び回り空に陸に散った英霊たちの無念の時代を超えた日本の姿の代弁にも聞こえて来るような気がして重ね合わせてみた。自動車と言う一つの工業製品は、その動力源の変換期を迎えているようだ。内燃機関から電動機(electric motor)へ、その資本力と生産設備、総合力などでアメリカに先を越されているような勢いだが、さてその行く先は?圧倒的にサイズが小さいクルマを楽しもう。3気筒660㏄のエンジンを積んだ乗用車の販売戦略は熾烈極まりない内戦状態か?(笑)。その工業技術力は頂点に達しているのでは?原価-品質-価格を見比べながらの消費者の迷いは続く。『目移り』がするのである。高性能車が故障しないクルマではない事は明白だが、しかし欲しくはなる。100歳に近い元アメリカ軍、戦闘機パイロットが日本製ハイブリッドカーを『コイツはいいぞ!』と楽しそうに乗り回している映像を見た。(太郎)