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補給(supply)

 人間の体の仕組みも空腹だったとしても肝臓に蓄えられた栄養素により水さえあれば、とりあえずは10日間くらいは生き延びられるとの事だ。そのような境遇に遭遇したことがないので、その時の人間の本心は想像が付かない。羽柴秀吉達の時代に敵を兵糧攻めにする作戦があったようでテレビドラマなどで、その描写は公開された。食事が絶たれれば人間も動物も餓死してしまう。昨今自宅の軒先で『山椒の木』を育てようと鉢に植えられた細い山椒の木に時折、水やりをしていたが、昨夏、散水を忘れて炎天下、葉は乾燥してパリパリになっていた。『これは、まずい!』とばかりにバケツに水を入れて鉢ごと浸し復活を待ちわびた。死んではいなかった、青々とした小さい葉が出て来た。不覚にも山椒の木には詫びねばならぬと自覚はしたがモノ言わぬ植物は、そこらに無数に存在する。あのアフガニスタンで60万人以上の人間が中村哲先生の行動により潤い、自活できたと言う。それは何よりも、きれいな水の補給だった。荒野を切り開き水路を通して農作物を育てて自活できて、そして栄養豊富な食材で調理したものを食べれば健康的な生活が送れて病気にはならない。この図式は医師であり開拓人でもあった先生の基本的構想と計画だったに違いない。これを実現できる人物がこの地球上に、再び出現する事があるだろうか、清らかな水が無尽蔵に湧き出る『水の国』JAPAN、神棚に向かって合掌。(太郎)