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古い友人

東日本大震災から５年の歳月が流れようとしている。新ためて被害に遭われた方々に謹んで哀悼の意を申し上げたい。地震学者でも予測不能の自然界の大災害は我々人間の計算能力と無力さを露呈してしまった。海底からの高さが60ｍの世界最大の防潮提も無残に破壊され粉々になった。地震から僅か３０分余りで巨大津波は海岸線に到達して内陸部の5ｋｍくらいまで、その矛先を緩めることなく突き進み、あらゆるモノを飲み込んでしまった所もある。『殺人津波』とでも表現したくなるような惨状だった。言葉を失いつつテレビのニュースを見続けたような記憶は新しい。学生時代の知り合いから最近、電話があり仙台市内の同級生に連絡が取れない旨の話があった。警察組織に問い合わせても個人情報なので提供できないと返答されたと言う。あれから５年、さらなる巨大災害が起こるのだろうか。過去の災害の記録によれば西暦８００年代の半ば頃、巨大津波が太平洋側を襲い、その後、火山の噴火も起きたと言う。今回、日本列島が最大5ｍも太平洋側に引っ張られて大地に隙間が出来てその関連性で噴火が起きると言う。確かに難しい理屈ではない。計り知れない地下からの圧力、その西暦８００年代の半ばの巨大津波の発生から９年後に各地で噴火も発生したと言う。日本列島は新たな地下の活動期に突入したのだろうか。（太郎）